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タイトル: 土倉庄三郎の富国殖林思想 : 明治期の吉野林業をめぐって
その他のタイトル: Shozaburo Dokura and “Fukoku Shokurin” Thought : the case of Yoshino Forestry in the Meiji Period
著者: 並松, 信久
NAMIMATSU, Nobuhisa
主題: 土倉庄三郎;吉野林業;都市林業;林学;林業政策
発行日: 2016-03
出版者: 京都産業大学
抄録: 土倉庄三郎(1840–1917、以下は土倉)は明治期に活躍した林業家である。土倉は多くの貢献をしている。先行研究によれば、それは主に3 点である。(1)吉野林業に対する貢献、(2)地元をはじめとして広く社会や地域に対する貢献、(3)林学や林業政策に対する貢献であった。しかしこれらの貢献が、どのような思想に基づいていたのかは、未だ明らかではない。本稿は 土倉の事績を追って、その思想の形成過程を明らかにした。土倉は吉野林業経営の実践から、環境保全と産業開発を両立する思想を形成した。土倉の思想は、土地などの自然環境利用の「持続性」、商品経済に対応できる「効率性」、長期にわたる「計画性」、地域振興を目的とした「財源の確保」などに特徴があった。 土倉は吉野林業の「植林」を「殖林」と言い換え、「富国殖林」は林業を奨励することによって家を富ませ、村民の幸福を招き、国力を充実させ、平和をもたらすことであるとした。土倉の場合、富国の対象となるのは国家ではなく、地元であり地域であった。さらに土倉は富国殖林思想をもつ人材育成の重要性を訴えた。この人材は、状況に応じて柔軟に対応し、創造できる人材のことであり、マニュアル化や標準化によって育成できるものではないと訴えた。
URI: http://hdl.handle.net/10965/1310
ISSN: 0287-9719
出現コレクション:第33号

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