このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/10965/1055
タイトル: 賀川豊彦と組合運動の展開 : 自助と共助による組織形成
著者: 並松, 信久
NAMIMATSU, Nobuhisa
主題: 賀川豊彦;労働組合;農民組合;消費組合;協同組合経済
発行日: 2014-03
出版者: 京都産業大学
抄録:  賀川豊彦(1888-1960、以下は賀川)は大正期から戦後にかけて活動したキリスト教徒(プロテスタント)の社会運動家である。賀川は、一般的に「友愛」に基づく協同組合主義の提唱者であるとされる。その独創性は、キリスト教の信仰から経済のあり方を再構想した点にある。賀川の組合主義はマルクス主義から批判され続けるが、それに対して友愛主義的な組合論を説き続けた。  賀川はさまざまな組合(労働組合、農民組合、消費組合)の創設に関わった。賀川は独自の経済学を構築したとは言い難いが、独自の経済哲学を論じた。この業績に対する国際的な評価は高いが、国内の評価は低い。しかしわが国において、賀川に関する先行研究は数多くある。なかでもキリスト教という宗教の側面から、組合思想や組合運動史という組合という側面から、そして賀川の社会改良主義的な側面から、数多く取り上げられている。  しかし賀川による組合運動の組織原理は明らかとなっていない。賀川の思想と発想が、時代の潮流から取り残されたとすれば、その組織原理は時代に適合的ではなかったのであろうか。本稿では賀川の思想や発想、そして組合運動は、その実践活動とキリスト教に由来する「自助と共助」にあったことを明らかにした。そして個人と国家の中間に位置する組織のひとつである「組合」において、この自助と共助を発揮し、理想とする社会(世界連邦論にまで拡大する)を形成しようとしたことを明らかにした。賀川の理想は実現に至っていないが、巨大化し複雑化した現代社会において、中間に位置する組織の原理を示唆する賀川の思想は、再考する価値がある。
URI: http://hdl.handle.net/10965/1055
ISSN: 0287-9719
出現コレクション:第31号

このアイテムのファイル:
ファイル 記述 サイズフォーマット 
AHSUSK_SSS_31_101.pdf648.92 kBAdobe PDF見る/開く


このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。